着付け師の私がようやく見つけた ”キモノの補整”の正解に出会うまで

着付けについて

皆様こんにちは。
岡山県倉敷市にて着付け塾を主宰しております古谷野貢(コヤノミツグ)です。

全国で衣裳方として各流派日本舞踊会を中心に活動する傍ら、現代の衣裳(振袖、婚礼衣裳、訪問着など)の着付師としても活動しております。

2023年からは「きつけ塾こやの」を主宰し、現場を飛び回りながら磨いた実践的な技術を、余す事なくお伝えしております。

▶︎きつけ塾こやの

少し空いてしまいましたが、キモノの補整についてのコラム第二弾になります。

第一弾をお読みでない方は先にこちらをご覧ください。

キモノの補整下着迷走時代

私は着付け師でありながら「創作きもの明和美」というキモノ販売店の代表もしています。

お客様より、着付け小物をご注文いただく事も多々あります。

これまではカタログ品や和装小物取扱の協力会社さんより取り寄せた品をお納めしておりましたが、着用の感想をお聞きしても、どうもしっくりきていないご様子でした。

また、着付けに伺うお客様の中には、普段からご自身で着物をお召しになる方も多くいらっしゃいます。

ただ、下着や補整についてお尋ねすると──実は、迷っていたり、なんとなくで済ませていたりする方がほとんどなのです。

私は男性ですので、どうしても女性の身体感覚はわかりません。

知識としてアドバイスすることはできても、「身体が心地よくあるためにどうあるべきか」という、本質的な話にはどうしても踏み込めない。

そのことに、ずっともどかしさを感じてきました。

だからこそ思ったのです。

“女性が、女性の身体を想ってつくった補整下着”はないのか──と。

出会いは一冊の専門誌から

そんなある日、ひとつの記事が目にとまりました。

そこに大きく紹介されていたのが「たかはしきもの工房」女将、髙橋和江さんでした。

ご自身がユーザーでありながら、使う人の声を丁寧に拾い上げてものづくりをされており、素材、縫製、設計……そのすべてに徹底したこだわりがある。

「一度、お会いして直接お話を伺ってみたい」
「制作現場の空気にも触れてみたい」
「実際の商品にも、この目で触れてみたい」

そんな想いが募り、共通の知人を頼ってご相談したところ、なんと、宮城県気仙沼の工房までご案内いただけることに。

ありがたさと期待を胸に、ついに髙橋さんとの対面が実現しました。

気仙沼の工房で感じた“ものづくりの熱”

 

気仙沼の工房を訪ねると、女将・髙橋さんが笑顔で迎えてくださいました。

私の想いをお伝えすると、なんとご本人自ら、工房のすみずみまで案内してくださったのです。

生地サンプルが山のように並ぶ企画室。

熟練の手仕事が光る縫製の現場。
そして、丁寧に仕上げられた商品の数々──。

訪問2日目の朝には朝礼にお招きいただき、工房スタッフの皆様に私をご紹介くださいました。

私が日本舞踊の着付師であると話すと、「私も昔、日本舞踊をしていたの」と女将さん。

発表会のたび、衣裳方による着付けがあまりに気持ちよくて、今もその感覚が忘れられないのだと。

実際、現在の商品開発にも、その記憶が生かされているのだそうです。

髙橋さん:古谷野さん、私に着付けしてもらえないかしら?

私:はい、喜んで

着付けを進めると、思わず──

髙橋さん:そうそう!これ!この感覚!

お互いに笑い合いながら、工房に笑顔が広がりました。

“補整とはどうあるべきか”という考え方が、まさにそこで重なり共鳴した瞬間でした。

髙橋さんが、自身の体感と全国の声をもとに生み出してこられた補整下着。これをぜひ岡山のキモノファンにも届けたい。

催しの開催を約束して、気仙沼をあとにしました。

“あの感覚を、岡山でも”──補整体験会の開催

気仙沼の工房で、女将・髙橋和江さんと出会い、
“補整とはどうあるべきか”を語り合ったあの日から──。

たかはしきもの工房との補整体験会が、ついに岡山で開催される運びとなったのです。

女将・髙橋和江さんにはるばる宮城・気仙沼から岡山にお越しいただき、人数限定にて、じっくり丁寧なフィッティングを行っていただきました。

参加者一人ひとりの身体に正面から向き合い、補整の在り方を見極めていくその姿勢は、まさに“ものづくり”そのもの。

参加の皆様、鏡に映るビフォーアフターの自身の姿に驚かれ、同グループのギャラリーの皆様からも

「お〜キレイ」

参加くださっていた私のよく知るベテラン着付け師も驚き感心。

「着付けのお客様、この状態で準備下さってたらどれほど着せやすいか」

それほどに皆様の身体が整っていきます。

補整の“正解”に気づかされる

体験会を通して実感した「補整の正解とは・・・」次の3つでした。

・姿勢から整う
・足りないところだけを、的確に補う
・着けていて、気持ちがいい

商品ラインナップが多種多様なのは、「どれが正解か」を示すためではなく、「その人にとっての正解」があるから。

十人十色の体型に寄り添うために、必要とされて増えてきた補整下着。
その意味が、ようやく腑に落ちました。

次回開催に向けて

ありがたいことに、すでに「次もぜひ」というお声を多数いただいております。

第2回体験会も現在企画中ですので、詳細が決まり次第、あらためてご案内させていただきます。

ご興味のある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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成人式・前撮り以外にも婚礼、七五三のキモノの着付けも承っております。成人式は毎年早めにご予約が埋まってしまいますので、なるべく早くご相談いただければと思います。

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    着付師KOYANOは着付けの依頼・着付け教室を行う上で個人情報を取得、利用、管理することがあります。「情報」の取り扱いについては、その重要性、安全性、正確性において常に高い意識を持って、取り組まねばなりません。当社は社員一体となり、人権尊重・法令遵守の精神を持って「個人情報」の適切な取り扱いを実現いたします。
    個人情報を取り扱う管理責任者及び体制を明確にし、個人情報を適正に管理します。
    ホームページなどから収集する個人情報については、収集の目的及び利用の範囲を限定し、適切な手段で行います。
    個人情報を保護するため、当該情報への不正アクセス、紛失、破壊、改ざん、漏洩などのリスク策として、社内教育の徹底、セキュリティ管理体制の構築をもって、合理的で適正な安全対策を講じます。また、迅速な是正処置を実施します。
    個人情報の処理を協力会社に委託する場合は、選定基準に則り、十分な個人情報の保護水準を満たしている会社に委託いたします。
    個人情報保護マネジメントシステムを実行するにあたって、個人情報に関する法令、規範及びガイドラインなどを遵守いたします。
    個人情報保護マネジメントシステムは定期的に見直し、継続的な改善に努めます。

    制定:2022年11月1日 古谷野 貢

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